岩手大学パルスパワープラズマ研究室は、理工学部システム創成工学科・電気電子通信コースの高木研究室・高橋研究室によって運営されている研究グループです。小さな電力を溜めナノ秒オーダーで放出することによって大電力と高電圧を発生する事ができる「パルスパワー技術」と、それによって発生した「プラズマ」を用いた、様々な応用研究を行っています。
研究テーマは、パワーエレクトロニクス(パルスパワー電源開発)、農業応用(植物の栽培・保管・加工技術)、環境応用(汚水処理、排ガス処理)、材料応用(成膜、エッチング)、静電気応用(静電気除去、凍結制御)など、多岐にわたっています。学内外の多くの研究者・企業と共同研究を行っており、先端研究の推進を行っています。
本研究グループは、教員2名、特任研究員1名、社会人博士1名、学部生9名、院生12名、研究生2名、で構成しており、比較的大家族です。それぞれテーマごとに研究チームを組み、一緒に実践的かつ科学的な技術と知識を学びながら研究に従事します。みんなで先端研究に取組みつつも、頻繁に楽しく酒を交わしたり、登山などをしたりと「よく飲みよく学ぶ」活発な研究グループです。
秋田駒ヶ岳への登山
Professors
高木浩一(教授)/ Prof. Koichi TAKAKI
福岡県出身。福岡県立春日高等学校、熊本大学工学部電気工学科卒業。熊本大学で博士(工学)の学位を取得。平成元年より大分工業高等専門学校で教鞭を取った後、平成8年に岩手大学に赴任しました。専門は高電圧パルスパワー・プラズマ工学です。高電圧でキノコを増産させる、かみなりキノコなどの研究が「世界を変える100人の日本人」,「所さんの目がテン」,「NHKあさイチ」、「NHKおはよう日本」、「夢の扉」など多くのメディアで取りあげられています。また、平成28年に文部科学省より科学技術賞(理解増進部門)を授与されました。趣味は登山です。モンブラン(4,811m)などの登山歴やエベレストベースキャンプ(約5,350m;ルクラからのエベレスト街道)へのトレッキング歴がありますが,現在はもっぱらメタボ対策(健康維持)のために登っています。
高橋克幸(准教授)/ Dr. Katsuyuki TAKAHASHI
宮城県の多賀城市出身で、仙台電波高専(現仙台高専愛子キャンパス)を卒業した後、岩手大学で学位を取得、関東の企業に就職し、業務に従事した後に岩手大学に赴任しました。仙台電波高専に在学中は、コロナ放電で生成した電荷とクーロン力を用いたモータの開発、岩手大学では水中気泡内放電の発生と、それを用いた汚水処理について研究を行ってきました。現在は、高耐圧SiC-MOSFET素子を用いた高電圧パルスパワー電源の開発、プラズマによって生成された活性種を用いた環境、農業応用、コロナ放電から生成したイオンを用いた静電気応用(静電気除去)に関する研究を主に行っています。
大学での講義は高電圧プラズマ工学、誘電体絶縁工学、電気設計製図などを担当しています。学生の皆さんには、専門的・学術的な知識はもちろんですが、実践的な力をつけてもらい、人間性豊かなエンジニアになってもらいたいと考えています。
趣味は写真撮影で、自然風景や野鳥・草花を主な被写体にしています。酒の好みは、強いてどれか一つといえば日本酒ですが、でも、ビール(キリン党)も、赤ワインも、バーボンも、スコッチも、ブランデーも、いずれも捨てがたい。
Students voice
はじめましての方ははじめまして!そうでない方は、今後ともよろしくお願い致します。
岩手大学パルスパワープラズマ研究室です!
私たちの研究室では20名以上の学生が研究に取り組んでおり、岩手大学の中でも比較的大規模な研究室です。そんな研究室の雰囲気を一言で表すのであれば、“明るくまじめ”です。(ふた言ですね…) 研究を通して専門の知識を持った学生が多いため、意見交換が活発なことに加え、一年を通してイベントが充実しており学生同士の距離が非常に近いです。
それでは本研究室に所属した際の具体的な一年の流れを紹介します。
4年生は新学期が始まると同時に研究室に配属されます。前期に関して、大学院に進む人は院試の対策が中心となり、それと平行して自身の研究テーマとなる分野の基礎的な知識を身につけます。就職を考える人は修士の先輩と一緒に研究活動を開始します。後期になると全員が研究活動を開始し、年明けから卒論の作成に取りかかります。
修士になると自身の研究が本格的に始まり、授業や就活と平行しながら研究を進めていきます。また年に数度、学会や研究会へ参加し、他大学の先生や学生、研究者の方々と交流する機会もあり、広く深い知識を身につける事ができます。
こうした研究活動の裏で、4月の花見にはじまり登山や芋煮会、忘・新年会や卒業旅行など月に一度のペースでイベントが開催され、研究活動以外で先生や研究室の学生と交流する機会がたくさんあります。
以上のように、真剣に研究活動に取り組みつつ、学生同士の交流も盛んな研究室です!
院試打ち上げのBBQ
レンガ館にて
登山
ソフトボール大会