気液界面プラズマの基礎特性の評価

 本研究課題では、水面上に放電プラズマを発生させた場合のその進展や、気液界面でのラジカルの挙動などに関する基礎的な研究をしています。
 これまで、高感度ICCDカメラを用いた観測により、ナノ秒オーダーでのという非常に短い時間間隔での放電現象の観測に成功しました。また、印加電圧のパルス幅や電圧・電流値やその極性、導電率が放電の進展や、ラジカルの生成機構、気液界面におけるpHに及ぼす影響とともに、水に供給されるラジカルの定量的評価などを行っています。また、電気的な評価として、系を等価的な電気回路として置き換えることにより解析を行っていたりします。これらの基礎的特性の評価は、汚水浄化や水耕栽培培養液の処理、触媒生成などにおける放電処理の原理解明や、さらなるエネルギー効率の向上に寄与します。

液面放電の様子

ICCDカメラを用いた放電進展観測