本研究では、高電圧パルス電界処理による食品からの有用成分の抽出やブランチングについて研究しています。
農産物に含まれるポリフェノール等の有用物質の抽出方法は、有機溶媒を用いた抽出や加熱抽出などがありますが、有機溶媒は人体への影響や環境問題への懸念されています。また、加熱処理はビタミン等の熱損失に伴う品質低下の問題等があります。本研究では、ナノ秒パルス高電界を用いて農産物の細胞内の膜構造に直接作用し、併せて充電電圧を高めることで、効率的にポリフェノール等の細胞内物質が漏出することが可能とすることを明らかにしています。
ブドウ表皮の顕微鏡写真
上:電界印加前
下:電界印加後